たまたま立ち寄った本屋さんで手にした“民藝”。
特集は“刺子ー東北地方の針仕事”でした。
津軽こぎん刺し、南部菱刺、庄内刺子が写真とともに特集されています。
特に“「こぎん」空白の歴史を探る”、という記事は読み応えがありました。
明治に入り、綿が手に入りやすくなったことからこぎん刺しは衰退していくのですが、昭和七年発行の“工藝14号”でこぎんが扱われ、再び脚光を浴びるようになります。
この間忘れ去られていたこぎん刺しですが、大正時代に貧しい津軽地方の農家の副業としてこぎんを復活させようと尽力した人が存在したというお話です。
当時こぎんの美しさに魅了された人は多くいたけれど、昔作られたこぎんの収集に力を入れるだけで、残念ながら地元農民の副業には直接結びつかなかったようです。
最近ではこぎんを刺すことよりこぎんの歴史を知ることの方に気持ちが行ってしまっている私ですが、この特集を読んでますます興味が沸いてきました。
この特集でも触れられていた「みちのく造形刺しこぎん篇」という昭和38年に地元新聞に連載されていた記事があるのですが、以前弘前を旅行した際立ち寄った図書館でたまたまこの古い新聞をみつけ、とても興味深く読みました。
弘前の図書館で読んだのはこの記事の途中までで(長期連載されていたらしいのですが、私は全ての記事を見つけることがでませんでした)、是非続きも読んでみたいと思っているのです。
横浜の図書館にこの記事が保管されていることまでは調べがついているので、是非行って読んでみたいと思っています。
こぎん糸の染色もしたいし(染料が保管されたままです・・・)、刺しかけのこぎんもたくさんあるし、やりたいことは山ほどあるのですが、なかなか手が回りません。
こぎんの歴史を紐解くことによって、私のやる気も回復してくれるといいなーなどと思っています。
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